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体験談

サセックス大学で国際関係、人権を学ぶ 第7回 留学後の就職活動、キャリアについて

幡 寿世さん

幡 寿世さん

留学分類:大学院留学
専攻名:人権 MA in Human Rights, School of Global Studies
留学期間:2012年9月〜2013年9月
beoの留学サポートを利用して留学


国際関係学や開発学の分野で評価の高いサセックス大学の国際学部(School of Global Studies)で、人権を専攻する幡さんの留学生活をレポートします。政府、国際機関、NGOやビジネスなどで世界的に活躍する卒業生を多く輩出する大学で、幡さんも国際舞台を目指します。

ご無沙汰しております。

9月頭に修士論文を提出し、もうすぐ3ヵ月が経とうとしています。先日、修士論文の結果が返却され、無事、卒業できることになりました!友達やコースメートも大丈夫そうで、安心しています。1月の卒業式が楽しみです。

また、余談ですが、私は11 月末からアメリカのニューヨーク・シティにある、人権法系のNGOで4〜5カ月インターンをさせていただくことになっています。ただ、インターンが本採用に繋がるかと言われると、そうではない場合も多いので、私もそれが終わったらどうしようかと考えているところです*。

*下記の「追記」でも書きましたが、幡さんはその後11月に開催されたボストンキャリアフォーラムで、別企業から内定を獲得されました。

提出した修士論文

写真:提出した修士論文。誓約書と3部コピーして提出でした。

今日は少し就活についてお話をしたいと思います。

なぜなら、大学院で勉強される方は明確な目的や目標があって来られているのでしょうから(新卒の方でも、社会人の方でも)、その後の就活というものはどうしても考えなければならない次のステップになると思うからです。

そして、この回をもちまして、私の(大学院留学の)体験談を終わらせていただきます。長い間、私の体験談を読んでいただいた方々には、恐縮するとともに感謝しております。この場をお借りして、お礼申し上げます。ありがとうございました。

 留学後の就活事情*

<beoより>現在イギリスでの就職、就労は非常に難しい状況になっています。大学・大学院卒業後にイギリスでの就職を希望されている方もいらっしゃると思いますが、そのチャンスは非常に少ないということをご理解ください。

まず、コースによっても違うとは思いますが、全般的に、イギリスの大学院に来られる方は社会人経験を持った人が多いです。私のコースメートも40歳、36歳...など、「10年働いてもう一度勉強したいと思ったから院に来ました」という人が多くおられました。

例えばですが、イギリスで求められるHuman Rights(人権)関係の仕事の場合ですと、条件として3年以上の社会人経験、ポストによっては5年や10年などの経験が求められる場合があります。Human Rightsというフィールドの性格もあいまってでしょうが、どのような経験を持っていて、どのようなことを達成してきた人がよいのか...ということが事細かに設定されている場合が多いです。

イギリスでの就活も、日本と同様に厳しいということなのですが、新卒の方々にすると、イギリスの方が日本よりも厳しいと言っても過言ではないのかもしれないと思います。

逆に、「社会人経験が3年以上あり、大学院での勉強内容も前の仕事に関連しています」という方は、書類でも通りやすく、面接を受け、条件付きのオファーをもらう人もいます。もちろん、決して3年以上というわけではなく、1年以上などという条件の求人もあります。しかしボランティアやインターンは勤務経験のうちには入りません(日本でもそうだと思いますが...)。

サセックス大学のキャリアセンター

写真:サセックス大学のキャリアセンター。図書館内にあります。全ての大学にこういう窓口があるはずなので是非活用してください。相談とかにも乗ってくださるそうです。

なので、今回は就活、とくに新卒の方へのアドバイスを少ししたいと思います。先に断りを入れておきますが、これは、あくまでも私が思ったこと、感じたことを書いています。最後に、就活において、利用すべきフォーラムや学校の制度などのリスト、役に立ったウェブサイトをあげておきますので、お時間があれば一度目を通されても良いのではないかと思います。

 留学後のキャリアについて考えたこと

夢に向かって、留学という経験から学んだことが活かせる道を柔軟に模索しています。

さて、まず、考えなければならないのは、自分がどのようなキャリア形成をしていきたいか、ということですが、 私が就活するにあたって、一番心に響いたのが、

「何に課題意識をもって将来何を達成したいのか、それに向けてイギリスではどういう勉強をしてきたのか、そのようなストーリーの中で、一緒に戦わせてくれる企業はどこなのか。といったことを考えると展望が開けるのではないか...。」
という言葉です。

新卒の方で、こちらに来られる方の中にはイギリスで就職したいとお考えの方もたくさんおられることと思います。

しかし現状を考えると、日本の企業は「出来なくて当たり前」というところから出発させてくれるところで、イギリスなどになると「あなたはここで何ができるの?」というところから周りの人間と戦わなくてはなりません(だからどうなのかという問題ではないのですが)。

私は人権をこちらで学び、それを勉強したいと思って来たので、当然、将来は国際機関系で...と考えておりますし、日本企業の就活はなんとなく避けたいと思う気持ちもあります。しかし、現実的に考えると選択できるオプションが少ないわけで、NGOなどになると、とりあえずインターン(unpaid/stipend(固定給))から始まることが多いです。

私も色々な人に相談させていただきましたが、最近は日本の企業から初めて、それからやりたいことにシフトするのでも良いのかなと思っています。日本企業に就職したからといって、自分の夢から遠ざかるということはなく、NGOに就職したからといって自分の夢が近くなるというわけでもないと考えています。

つまり、自分の勉強したことと企業の接点を探すことが重要になるのですが、必ずしも、知識面で得たことでなくても、その勉強の過程で得たもの、留学という場面で何を考え、何を得たのか...それを生かせる企業、生かせそうな場所、そこを突き詰めて考えるとよいのかなと思います。

自分の知識を生かすことだけを考えてしまうと、それのみに固執してしまい、逆に就活というもの自体が受け入れられずに、消極的になってしまうと思います。私も、「人権」というものにこだわりを持っていたうちの1人ですが、最近は、学んだ知識をすぐに生かせなくても、夢に向かって、まずは自分の経験してきたことが生かせれば、勉強してきたことも決して無駄にはならないと思います。そうすると、自然と視野が広がり、自分の可能性というものが見えてきます。

誰一人として同じ道を選び、歩んでいくわけではないので、自分は何を目指しているのか、自分は何がしたいのか、その軸をしっかりもって就活に挑んでいただきたいと思います。私もまだ就活を終えた身ではありませんが、これから留学される方、もうすでに留学生活が始まっている方の今後のご活躍を期待しております。まずは勉強、頑張ってください!!応援しています。

 追記:内定獲得!

ボストンキャリアフォーラムにて、内定をいただくことができました。

面接では、なぜその業界なのか、自分がどういう人間であるのか、ということを深く掘り下げられた気がします。やることをきちんとやって、肩をはらずに、コミュニケーションを楽しむくらいの勢いで臨めば、結果はどうであれ必ず良い方向へと進んでいくことができると思います。みなさんも頑張ってくださいね!

また、ニューヨークにあるNGOでのインターンも始まり、順調に進んでいます。また機会があればそのことについてもレポートさせていただきたいと思います。

 役に立ちそうなウェブサイト

*フォーラム系

*大学のサイト

  • サセックス大学
    http://www.sussex.ac.uk/careers/careerchoices/researchingcareers
    分野ごとに分かれていて見やすくなっています。誰でもアクセスできます。
  • ケント大学
    http://www.kent.ac.uk/careers/
    誰でもアクセスでき、CVの書き方なども上のほうに細かくのってます。どこの大学でも必ず同じようなサイトがあるのですが、個人的にケント大学のページが詳細まできっちりとのっており、良かったです。

*ウェブサイトのリスト

https://www.diigo.com/list/sussexcdec/jobs-other-job-sites

サセックス大学がピックアップしている仕事探しに役立つウェブサイトのリストです。誰でもアクセスできる...と思います。

*大学の窓口

どの大学にもCareers and Emploiability Centreとか、それに似たような名前の窓口があります。そこで、CV(職務経歴書)の添削や、同じコースにいた卒業生の検索などもしてくれます。まさかやってくれないだろうと思っていることでも、聞いてみたら意外とあっさりやってくれたりするので、行くことをお勧めします。サセックスではそのセンター主催のイベントなどもたくさんありました。もちろん全て無料でやってくれます。