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体験談

サセックス大学で国際関係、人権を学ぶ 第2回 これがMA Human Rightsの授業です!

幡 寿世さん

幡 寿世さん

留学分類:大学院留学
専攻名:人権 MA in Human Rights, School of Global Studies
留学期間:2012年9月〜2013年9月
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国際関係学や開発学の分野で評価の高いサセックス大学の国際学部(School of Global Studies)で、人権を専攻する幡さんの留学生活をレポートします。政府、国際機関、NGOやビジネスなどで世界的に活躍する卒業生を多く輩出する大 学で、幡さんも国際舞台を目指します。

「光陰矢のごとし」とは上手く言ったものだと感心している毎日です。
イギリスでの大学院生活が始まり、約3カ月が経ち、さらに、もうすぐ秋学期が終わるなんて信じられません。MA Human Rightsのコースメンバー14人と初めて顔合わせをしたのがつい先日であったかのように思い出されます。

今回は、私のコース(MA Human Rights)の内容、1週間の過ごし方などをお伝えしたいと思います。

授業はすべて月曜日、セミナーです

海外の大学は入るのは簡単でも出るのが大変だと良く言いますが、こちらでの大学院が始まる前に想像していた大変さとはまた違った大変さを感じています。

私のコースは講義がなく、セミナーが2つです。
秋学期は両方が必須になっており、2つとも月曜日にあります。
片方は11時から13時まで、次が14時から17時までです。

午前のセミナーでは毎回誰かがプレゼンをして、そこから議論へ...という感じですが、午後のセミナーは、グループごとにそれぞれ複数の文献が与えられるので、その読んできた文献をもとに議論が進められます。
先生がリードし、その文献の内容をフィードバックしながら議論につなげていく...といった感じです。

【午前のセミナー】
人権を哲学的側面から勉強するため、哲学者の本や論文などを読み、それら中心に議論が行われます。
アリストテレスから始まり、ホッブス、ロック、ベンサム、カント...といった感じです。

私は、ロールズやノージックの分配的正義をプレゼンで担当しました。
少し前に取り上げられていた、ハーバード大学のサンデル教授による「Justice」に含まれる内容というと何となく想像がつくでしょうか。

【午後のセミナー】
人権を社会的・文化的側面から書かれた文献をもとに、人権の普遍主義、女性の権利、児童の権利などを学びます。
セミナー中の1時間を使って2つのグループにわかれ、ディベートなどをすることもあり、3時間もあっという間です。
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写真: 図書館(左に写っているのはクリスマスツリーです)

多様なバックグラウンドのクラスメイト

クラスは全員で14人おり、やはりHuman Rightsなだけあり(?)国籍豊富で、イギリス人が3分の1、残りはアメリカ、パキスタン、セネガル、トルコ、ドイツ、エチオピア、タイ、ケニア、日本といった風に、それぞれ1人ずついます。

働いた経験がある人が多く、年齢層も幅広で、お子さんが2人いる女性の方などもおられます。

ゼミといってもカジュアルな雰囲気

ゼミは議論が中心ですが、議論といっても堅苦しくなく、質問などを含めた会話と捉えて下さった方が良いかもしれません。

集まったメンバーの性格もあるのでしょうが、セミナー中もがつがつした雰囲気はなく、温かい雰囲気が漂っています。
それぞれがその時に思ったことを言うことで議論が成立しているので、私も気になることや思ったことをその時に言うようにしています。

リーディングがセミナーの根幹、コツも覚えてきました

気になる?一週間の様子ですが、私のコースは月曜日しかありません。
つまり、残りの火曜日から日曜日まで、次のゼミのための準備に費やされます。

暇?と思われる方もおられるかもしれませんが、そんなことはありません。
決められたスケジュールがないので、自分で時間配分をして勉強を進めていくことができるので、気楽と言えば気楽ですが...。

hata_2_2.jpg 午前のセミナーでは、読む量も決められていないので、出されているリーディングリストから自分で読む本や文献を選びながら読み進めていきます。
この形式のセミナーに関しては、本を借りて満足!となりがちなので、そうならないように本を厳選して借りることが重要です。

午後の方の準備としては、週1回、自分のグループの人と集まり、読んだ文献についてどう思ったか、どの部分に自分は反対か...などを話し合います。

日本では読んでまとめるだけで、なかなか文献を基に自分の意見を形成するというのはしないように思いますが、こちらではそれが求められるので、常に「この筆者は何が言いたいのか?」ということを心の隅に留めて文献を読むようにしています。また、そのようにすると、読まなくても良いところがわかってきます。

写真: 読んでいる本たち


専門家によるリレー講義が面白い!

話がそれましたが、セミナー以外にも、リサーチセミナーシリーズというものがあります。
必須ではなく、行きたいものに選んでいけるので、私も「人類学」のものと「正義と人権」のシリーズに参加しています。

リサーチセミナーとは、毎回が講演のようなもので、分野ごとに沿ってシリーズになっているものがリサーチセミナーシリーズです。
多いもので週1回、2〜3週間に1回のものもあります。

トピックの例を挙げると、「ジュリアン・アサンジュと現代的政治」や「タンザニアでの女性の権利」などです。

毎回違う講演者の方がこられるので、講演後の質疑応答も活発です。
私の参加しているリサーチセミナーには、それぞれ20〜30名前後の方が参加されています。
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写真: キャンパス(奥の建物も校舎)

膨大な勉強も淡々と前向きにやっていくのがコツ

改めて文字に起こしてみると、単調な大学院生活ですが、とても楽しく過ごしております。
2〜3週間に1回は友達と街に出たりして、映画を見たり、ご飯を食べたりするのも楽しみの一つです。
山のように見えるリーディングも、少しずつ崩していけば気づけば終わりに近付いています。
個人的な意見ですが、どんなこともあまり重く捉え過ぎず、笑いながら、前向きに淡々とこなしていけば何とかなります(笑)

私も、あと2週間で冬休みですが、冬休みが明けるとテストやエッセイの提出があるので、あまり気を抜かずに勉強を頑張ろうと思います。

長い文章でしたが、読んで下さり有難うございます。
また次のレポートを楽しみにしていて下さいね。